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新着記事

神経内科

Hoover testとsternocleidomastoid signの検査特性

はじめに 筋力低下を訴える患者。詐病よりは、転換性障害を疑う(転換性障害の症状は虚偽性障害、詐病と違い無意識に起き、患者がコントロールできるものではない3))。研修医からHoover testの検査特性の質問があり、これを機会に調べてみるこ...
呼吸器内科

一次性咳嗽性頭痛

はじめに 咳喘息の患者。咳嗽の直後に激しい頭痛が出現して、明らかな病変が指摘されないまま改善。一次性咳嗽性頭痛を鑑別疾患の一つに挙げた。一次性咳嗽性頭痛のポイント咳による頭痛は、非常にまれ。1)一次性咳嗽性頭痛の生涯有病率は1%と報告されて...
神経内科

ヘミバリズムの原因は

はじめに 突然出現した片側の腕の不随意運動。原因がディスカッションのテーマになった。 ヘミバリズムの不随意運動は見た方が早い。動画はYouTubeが参考になる。ヘミバリズムの原因バリズムは、肢の近位筋に強く起こる、急速で激しい、上下肢を投げ...
アレルギー・膠原病科

線維筋痛症とビタミン・鉄

はじめに 原因不明の痛みの患者の原因を考えたとき、ビタミンや鉄が痛みを修飾している可能性は否定できない。はっきりとした原因がわからない時ほど、栄養学的な面からもアプローチすることの重要性を再認識した。ポイント線維筋痛症候群 (FS) は、全...
小児科

小児四肢疼痛発作症

はじめに 四肢の痛みを繰り返す小児。痛みがないときにはゼロ。筋痛ではない。これまで受診したすべての医療機関で検査異常を指摘されていない。小児肢端疼痛発作症について調べてみた。ポイント小児四肢疼痛発作症は、ナトリウムチャネル1.9(Nav1....
血液内科

悪性貧血に対して経口ビタミンB12は有効か

はじめに 舌炎をテーマに論文を見ていたところ、悪性貧血に対する経口ビタミンB12の投与に関する記載があった。元論文を学生と一緒に抄読。悪性貧血に対する経口ビタミンB12の効果を検討した論文PECOP:randomly assigned 38...
内分泌代謝科

ファブリー病診断におけるマルベリー小体の検査特性

はじめに 四肢の痛みを訴える小児。鑑別疾患の一つにファブリー病が挙がった。ファブリー病の診断において、マルベリー小体・マルベリー細胞の検出が有用と報告されている。最近、当院でも検査が可能となった。診断精度を調べてみることにした。診断精度 文...
内分泌代謝科

脂肪浮腫

はじめに 浮腫のある過体重の患者。過体重だからと言って必ず浮腫を認めるわけではないと思うが、確かに体重と浮腫の関連を示す論文はある。1) 専門家の意見でも、浮腫を訴える患者の中に、過体重~肥満の患者もおり、治療がかなり難しいことがあることも...
内分泌代謝科

肥満と炎症、幾何平均

はじめに 原因不明のC-reactive protein(CRP)上昇を主訴に紹介される患者がしばしばいる。疾患の検索が一通り終わった後、ありそうもない疾患を探し続けるより、肥満に介入するのが合理的な場合もあると思う。ただ、このようなカテゴ...
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